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ニュース番組にblog的発想を取り入れよう [メディア]

blogの魅力は、その内容に書いた人のバイアスがものすごくかかることです。
極右から極左まで、常識人からデムパまで、どのようなスタイルでもお好み次第です。
同じニュースでも、評論の結果が正反対になることなど日常茶飯事で、
いままでの「マスコミ」に求められてきた、不偏不党・中立公平とはだいぶ違っています。
しかし、その多様性こそblogのすべてである、といっても過言ではないでしょう。

ニュースとblogを融合しようという話になると、
テレビ屋的発想では、番組のblog立てて、TBやコメントで視聴者の意見を…
ということになりがちですが、blogの本質はそんなところにはありません。
やはり本質は、「バイアスのかかった意見」でしょう。

では、blogの本質をニュース番組に反映するにはどうすればいいのでしょう?
簡単に考えるなら、自らの信条を明らかにできるキャスターを起用し、
そのキャスターに編集権をすべて与えて、公平さ、公正さは一切無視して、
そのキャスターの独断的な見方だけでニュース番組を制作すればいいのです。
そして、番組の内容と連動して、blogもアップしていきます。
もちろん、サーバが落ちるほど抗議も出るでしょうが、
今よりずっと、視聴者の意見が番組制作者にダイレクトに伝わるようになるでしょう。

キャスターの信条に共感できれば視聴率も上がるでしょうし、
反感をもたれても、やっぱり視聴率は上がるんじゃないでしょうか。
(皆さんも、自分の気に入らない意見を持つ人のblogは、かえって気になるでしょ?)

問題は、こんな危険な番組にスポンサーが付くかどうかですが、勝てば官軍。
視聴率が上がってくれば、付いてくるスポンサーは必ずいるはずです。

そしてもうひとつの問題は、
放送は政治的に公正で、多様な角度で報道する必要があるとする放送法の規定です。
これは番組単体ではなく、番組編成で工夫するしかないでしょうね。
ひとつの番組内で中立を保つのではなく、一日の中で多様な意見があれば、
少なくとも法の精神に反することにはならないと思われます。

多様な議論の生まれない社会は、不健全な社会だと思います。
日本は、2ch的な言いっぱなし文化から抜け出す必要があると思うのです。
議論の結果として、自分の考えが変わることを、「言い負かされた」と考えるのは、
もういい加減やめるべきではないのでしょうか。
議論によって、もともとの信念が強固になっても、新たな考えを持つようになっても、
どちらも、それが進歩だと考えるようにしたいものです。


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