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blogに実名? [メディア]

仕事が忙しくて、しばらく更新をサボっておりました。
当分の間、この程度のペースでしか書けないと思いますが、ご容赦ください。

実名でのネット活用促す 総務省「悪の温床」化防止

このネタ、完全に出遅れた感がありますが、書いてみたいと思います。

総務省は27日、自殺サイトなど「有害情報の温床」ともいわれるインターネットを健全に利用するために、ネットが持つ匿名性を排除し、実名でのネット利用を促す取り組みに着手する方針を固めた。匿名性が低いとされるブログ(日記風サイト)やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)を小中学校の教育で活用するよう求め、文部科学省などと具体策を詰める。
 今週初めに発表する総務省の「情報フロンティア研究会」の最終報告書に盛り込む。
 国内のネット人口は増加する一方だが、匿名性が高いために自殺サイトの増殖や爆弾の作製方法がネットに公開されるなど、犯罪につながる有害情報があふれている。総務省はそうしたマイナス面を排除し、ネットを経済社会の発展につなげていくためには、実名でのネット使用を推進し、信頼性を高めることが不可欠と判断した。
(共同通信 2005年6月27日)

うーん…何がしたいのかさっぱりわからない、
まず、実名=健全という発想がお役所的ですね。
私も実名は晒していませんが、自分の書いたことには責任を持とうと思っています。
おそらく、そう思ってblogを書いている人のほうが多いでしょうし、
実名を晒しているかどうかが、そのblogの内容の信憑性に対する評価基準には
まったくならないことなど、皆さんにはとっくにお分かりのことだと思います。

そもそも、webでの実名なんて、いくらでも詐称できるわけで、
その名前が実名かどうか、担保のしようが無いと思うのですが。
ましてや、この教育を受けて、実名でblog発信して、
粘着でもされたらどうするつもりなんでしょう?

攻撃する側は匿名の陰に隠れて、やりたい放題。
攻撃を受ける側が実名をさらしているがゆえに、
防戦一方になるのが目に見えています。

最近の小学校のwebサイトなどは、犯罪の誘発を恐れて、
子供たちの顔にぼかしを入れるなどの処置をとることが常識的に行われています。
もちろん、児童の名前などは掲載しないのが普通です。
熊本県や横浜市、世田谷区など、個人情報保護の観点から、
ガイドラインを定めているところも少なくありません。

情報が有害なものであるかどうかを判断する能力が不十分な子供たちに
危険が及ばないようにすることこそ重要なことなのであり、
出会い系などの犯罪から身を守るために、メディアリテラシー教育を強化しようとしている中で、
この総務省の提言には、首を傾げざるを得ません。

ちなみに「キッズgoo」には、7つのルールというページがあります。
その中の3番に、
「インターネットを利用(りよう)するときは、自分(じぶん)の名前(なまえ)や住所(じゅうしょ)、電話番号(でんわばんごう)、学校名(がっこうめい)、電子(でんし)メールのアドレス、パスワードは、聞(き)かれても答(こた)えません。家族(かぞく)や、友達(ともだち)の情報(じょうほう)も教(おし)えません。」
と言うのがあります。

少しでもwebを活用している人なら、
総務省の言うことと、gooの言うことのどちらが正しいか、
論を待たないと思います。

この件で唯一の収穫は、
「情報フロンティア研究会」とやらが
税金の無駄遣いでしかないということが
はっきりわかったことぐらいです。
(結構まともそうなメンバーなのに、いったいどこからこの発想が出てきたのでしょう?)

あるいは、教育にかこつけて、
言論統制でも狙っているのでしょうかね?


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