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WFP(国連世界食糧計画)のゲーム「Food-Force」 [ニュース]

いくつかのニュースサイトで話題になっていましたが、
WFP(国連世界食糧計画)が、その仕事をより理解してもらうため
ゲームをリリースし、公式サイトを開設しています。

ゲームはWindows版もMac版も用意されています。
かなりサイズは大きい(200M以上)のですが、ダウンロードして遊んでみました。

ダウンロードはこちらから

今のところ、ゲームは英語版のみです。
完全に内容を理解するには、中~上級のヒアリング力が必要ですが、
ゲームをプレイするだけなら、ごくごく初級の英語読解力でも大丈夫です。

ゲームは、干ばつと内戦の結果、食糧危機に陥った架空の国を援助する
WFPのメンバーとなったあなたが6つのミッションをクリアしていく構成になっています。

一つ一つのミッションは、
ミッションの解説→ゲーム→WFPの活動に関する解説
で構成されています。

ゲームそのものは、マウスのみでプレイできる非常に簡単なものですが
日本の公共団体の作るゲームのような、子供だましの代物ではありません。
絶妙な難易度で、大人でも楽しめます。

ミッション1は、被援助者を把握するミッションです。

ヘリに乗ったあなたは、地上にいる人々をサーチライトで照らして地域の探索を行います。
といっても、人影をマウスでどんどんポイントしていくだけなので、操作はしごく簡単です。

ミッション2は、フードパックを予算内(!)で作るミッションです。

マウスで配合成分をドラッグして決めて、バランスがよくなればOK

ミッション3は、出来上がったフードパックを空中投下するミッションです。

投下のタイミングを指示されるので、5秒以内に指定されたエリアに投下します。
風向きをよく見て、投下する方向を考えないと、指定されたエリアの中に着地させられないので、
スコアが低くなってしまいます。

ミッション4は、世界中からの援助を、うまく組み合わせるミッションです。

といっても、簡単なジグソーパズルのようなもので、
世界各地からの援助がパズルのピースとして表現されるので、
隙間なく埋めていけばOKです。

ミッション5は、陸上輸送ミッションです。

マウスでトラックを操縦して、道路から外れないように基地へ向かいます。
途中で橋が壊れていたり、パンクしたり…
中には地雷原もあれば、ゲリラの検問もあったりします。

ミッション6は、生産力をつけて、被災地が自活できるようにするミッションです。

食糧生産・医療・教育などをバランスよく発展させて、住民の幸福度を上げていきます。

子供にも、大まかな援助の流れや、WFPの任務が簡単にわかるように配慮されていて、
広報活動にゲームを使うのは、とてもいい試みだと思います。
副次的には、WFPのミッションを「カッコいい」ものとして子供たちに認知させ、
好感を持ってもらおうという意図も感じられます。

この手のゲームで有名なのは、アメリカ軍のリクルート用のものですが、
こちらは平和的活動を取り扱っているので、問題になることもないでしょう。
なにせ、武装ゲリラの検問を、話し合いだけで通過しなければいけないのですから。

疑似体験で理解度を深める試みは、これが初めてではありませんが
このゲームはかなり成功した試みになるのではないかと予想しています。
できれば日本語にローカライズされて、
日本の子供たちにも気軽に遊べるようにして欲しいものです。

使用した画像はすべてFood-Force公式サイトからの転載です。
© United Nations World Food Programme


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