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フジはチャンスを生かしきれるか? [ライブドアvsフジ]

ライブドアvsフジは、大方の予想通りの決着がつきました。
私も生中継で会見を見たのですが、
いまいち ぱっとしない雰囲気でしたね。

あの会見の雰囲気で思ったのは、
フジは本気で提携を検討する気なんかないんだろうな、と言うことです。
形だけつけて、だらだら検討し続けて、結局何もしない。
これがこの手の問題の解決策としては、定番ですよね。
まぁフジにしてみれば、TOBの最中に乱入されて、
株を過半数まで押さえられるという大失態。
亀渕さんは更迭が決まってることだし、残念でしょう。
(でも、亀渕さんが一番晴れやかな表情だった気もしますが)

しかし、これがもっともみんなの利益になる結末と言えるのではないでしょうか。
フジは、念願だったニッポン放送の子会社化を果たし、
ライブドアも、1400億丸儲けですからね。
(ニッポン放送株の買付資金は、MSCBで調達した資金ですから、
すべて株式に転換されていれば、返済する必要はないわけです。
一株の価値は下がりますが、調達した800億は転換された株を購入した
投資家の負担になるわけで、ライブドアの借金として残るわけではありません)

さて、一応、ホリエモンの本筋であったはずの
「インターネットと放送の融合」は、
委員会を作って検討していくことになっているようです。

冒頭に書いたように、フジはぜんぜん本気に見えないのですが、
私は心のそこから、フジの首脳陣にアドバイスしたい。

本気でやったほうがいいよ、と。
おそらく、はじめのうちは言葉も通じないでしょう。
彼らが何を目指しているのか、理解不能でしょう。
いったいどこでお金を稼ぐつもりなのか、不思議に思うでしょう。
そして、テレビを幾重にも取りまく利権構造のことを知らずに、
あなた方には非常識としか思えないことをやろうとするでしょう。

でも、それこそが、フジが10年後に生き残るためのヒントになるのです。
彼らと同じものの考え方をする人々が、これからどんどん増えていきます。

迎合しろとは言いません。
しかし、彼らの"way of thinking"を知らずして、
効果的なマーケティング戦略など、取りようがないでしょう
誕生して50年もたったテレビは、メディアとして寿命末期です。
新しい血を入れて、もう一度活性化しなければ、このまま老いていくでしょう。

かつてのフジは、どこよりも新しいものに対して貪欲でした。
もう一度その姿勢を取り戻し、私がずっとblogで書いてきた、
フジの硬直性を修正するには、またとないチャンスのはずなのです。

私はすでに、彼らIT系の人々と、テレビメディアの中間に位置しています。
テレビ業界の人間として、柔軟な発想を持っていたつもりでしたが、
やはり自分の発想が陳腐化していたことに気づかされました。

今は、ホリエモンの言ではないですが、非常にワクワクしています。
フジテレビのみなさん。チャンスを、生かしてください。


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