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これが中国が本当に求めるもの [中国反日行動]

とうとうこの話題も、5回目に突入です。
アクセスも多いので、皆さん興味を持っておられるのがわかります。
が、そんなことより、
この件を放置しておくと、
そう遠くない将来、日中で戦争になるかもしれませんよ。
いや、マジで。

< a href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050412-00000205-kyodo-int">「靖国」で対応要求 唐国務委員が見解
【北京12日共同】中国の前外相で対日外交政策の事実上の責任者である唐家セン国務委員は12日、中国での反日デモで揺れる日中関係について「肝心な問題は靖国(神社参拝)問題だ。関係改善にはこの問題は避けて通れない」と述べ、日本政府が首相の参拝中止など適切な対応を取るよう求めた。 日中間の最大の懸案の一つとして東シナ海のガス田試掘問題を挙げ、日本が民間業者に試掘を許せば「問題が根本的に変化する」と強く警告した。ただ対日重視に基本的な変化はないとした。共同通信の山内豊彦社長との会見で述べた。  先週末の反日デモ発生後、中国政府高官が日中関係全般について見解を述べたのは初めて。中国側が東シナ海のガス田試掘に、これほど強く警告したことはなかった。 (共同通信 2005年4月12日)

ある程度予想はしていましたが、やっぱりこういうことだったのですね。
歴史的問題にかこつけて、本当はガス田の権益を主張したかった、と

非常に根の深い歴史的問題であるがゆえに、
教科書・靖国問題に他国が口を挟みにくく、
韓国からも心理的応援が得られそうな状況を利用すれば、
あれほどひどい反日暴動を積極的に鎮圧しなくても、
中国政府が国際的に激しく非難されたり、
二流国として取り扱われることはないという計算だったのでしょう。

資源問題といえば、日本人はどうしても「石油」を考えてしまいますが、
エネルギー源として考えると、なかなか天然ガスも侮れないのです。

日本の電気の25%は、天然ガス発電によるものですし、
都市ガスの80%も天然ガスです。
最近では、環境にやさしいクルマとして、CNG(圧縮天然ガス)車が
トラックなどを中心に使われ始めています。
資源エネルギー庁によれば、
2010年の日本で使われるすべてのエネルギーの約15%は
天然ガスになるだろうと予測されているぐらいです。

日本の天然ガス自給率は、現在わずか3%に過ぎません。
自前のガス田の開発でこの比率を少しでも上げられれば、
国家的リスクヘッジに大きな意味を持つのは間違いないでしょう。

この事情は中国も一緒です。
これまでは石炭中心だった中国のエネルギーですが、
コスト面・環境面から、脱石炭を迫られており、
エネルギー事情は相当せっぱつまっていると言われています

しかも中国は国土が広い大陸国家ですから、
電力などのエネルギー供給のインフラ整備に、莫大なコストがかかります。
今でも中国西部(奥地)には豊富な天然ガスがあるのですが、
実際にエネルギーを必要とする地域(沿岸部)とは距離があまりに離れているため、
有効に活用できていません。
しかし、東シナ海なら、比較的需要地に近いという利点があります。

つまり、日本も中国も、真剣に東シナ海のガス田がほしい、ということです。
日本が民間業者に試掘を許せば「問題が根本的に変化する」というのは、
日本が東シナ海のガス田に手を出せば、実力行使を中国政府は辞さないよ、
という外交的メッセージ、つまり、明確かつ真剣な
脅し(警告ではなく)だと考えたほうがいいように思います。

民間の丸腰の調査船を、領海侵犯を主張して拿捕するぐらい、
中国政府なら平気でやってのけるでしょう。
かといって、巡視船や自衛艦を保護のために派遣すれば、
全面戦争にまではならずとも、軍事的衝突が起きる可能性が高いと思われます。
中国は、相手が自らの国益に反すると考えれば、
武力行使をためらうような国ではありません。

日本政府には、ここで踏ん張ってもらって、毅然たる対応をしてもらわなければ困ります。
ガス田のそばからは、かなり高い確率で石油も出ますし。

…でも残念ながら、私は悲観的です。

本当に日本のエネルギー事情が逼迫するのは、
今の政治屋の大半が死んだ後のことになるでしょう。
つまり、今あえて火中の栗を拾わなくても、彼ら自身の問題にはならないわけです。

選挙のときも、「日中友好」と言っているほうが聞こえがよく、
「絶対平和」を求める、平和ボケした人々には、そのほうが支持されるでしょうから、
国家百年の計など、期待するだけムダというものかもしれません。

(私は武力行使しろといっているわけではありませんので、お間違えなく)


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