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こんな社長じゃドコモも危ないね [ニュース]

最初に断っておきますが、私はドコモユーザーではありません。
ですから、ドコモが危かろうが知ったことではありませんが、
こんな頭の悪い発言をする社長が、日本有数の企業を率いているとは、
ホントにびっくりします。

ドコモ「mova」 料金体系一本化へ 新規参入企業に対抗

(一部抜粋)
■NTTドコモ・中村社長の主な発言

 【携帯電話の新規参入】新規参入には最初から反対だ。世の中に逆行している。米国をはじめ、世界中で集約の方向にあるのに何で日本だけ新規参入があるのか。携帯が生活必需品になった今、固定電話とは違って、移動中にも通じるようなすき間のないネットワークを構築するのは大変だ。各社とも多大な設備投資を毎年行っているのはそのためだ。新規参入者が本当にネットワーク投資をしていけるのか。消耗戦だけの料金競争になっては意味がない。

 【一人当たり利用料の減少】音声収入をこれ以上、引き上げるのは無理だ。音声以外のデータ通信収入をどう上げるかが焦点になる。メールしか利用していない人は全体の八割もおり、そこを何とか底上げできるような魅力的なコンテンツ(情報の内容)をつくりたい。映像系など動画像の強化も必要だ。また、国際分野が成長する。世界共通で使える第三世代携帯が増えれば、海外も大きな市場になる。

 【番号ポータビリティ問題】危機感はある。設備屋の視点ではなく、顧客の視点に立っているかを再度見直ししている。携帯市場が伸びていたときは事業者主導の感があったが、時代は変わり、顧客の好みも多様化している。(デザインを重視した)端末や、料金の見直し、ネットワーク投資の前倒しなど顧客ニーズに合わせて積極的に取り組んでいく。累計シェア(占有率)では五割以上を確保したい。
(産経新聞 2005年6月10日)

「新規参入には最初から反対だ。世の中に逆行している。」
いきなり本音ですか。
電電公社感覚丸出しで、既得権にしがみつこうとしている姿が哀れです。
世の中に逆行しているのは、自分自身だということに気がついていないようです。
そして、海外の例を持ち出せば、自分の主張に説得力が出ると思っているのが、
一昔前の「知識人」のようで笑えます。

「固定電話とは違って、移動中にも通じるようなすき間のないネットワークを構築するのは大変だ。」
インフラの構築にかかるコストは、固定より携帯のほうが圧倒的に安いと思っていたのですが、
どうやらドコモ的常識では違うようです。
本当にそう思っているのなら、固定電話ネットワークを安く構築する方法を、
中国やアフリカの通信事業者たちに教えてあげたほうがいいと思いますよ。
とても立派な国際貢献になると思います。
ま、国際的には通用しないドコモの独自技術を開発して、
その開発費もユーザに負担させているのですから、そりゃドコモのコストは高いでしょうけどね。

「各社とも多大な設備投資を毎年行っているのはそのためだ。」
日本では、カバレッジ(通話可能エリア)を上げる作業は一段落で、
通話品質向上や、収容可能台数の向上をしているものだと思っていたのですが、
ドコモさんはFOMAのカバレッジあげるのに忙しいし、従来のPDCにも二重投資しなきゃだしで、
設備投資が大変なのかもしれませんねw

「消耗戦だけの料金競争になっては意味がない。」
サービスなんて、各社大同小異なんですから、料金で競争しなさいよ。
利益があれだけ出ている会社(=ボロ儲けしている会社)に言われたくないですよね。
あなた方が利益をユーザに還元しようとしないから、
新規参入で料金競争を発生させようとしているのですが。
au(当時のIDO)が参入したとたんに、バカ高い携帯料金が下がったのは、
競争が発生したからではないのですか?

「データ通信収入をどう上げるかが焦点になる。」
「何とか底上げできるような魅力的なコンテンツをつくりたい。映像系など動画像の強化も必要だ。」
だから、コンテンツのキーテクノロジもわざわざ独自に開発して、
コンテンツを作りにくくしたのは自分たち自身でしょう。

しかも「公式サイト」などという利益独占システムを作って、
前例が無いだの、既存と競合するだの言って、審査に1年以上かけるようなことをするから、
コンテンツ供給側の新規参入を抑制しているのがお分かりになっていないようです。
オープンな技術を採用して、iモード事業をやってる尊大な連中のクビをすげ替えるだけで、
いくらでもコンテンツは充実しますよ。

iモードメールなんていう、出来の悪いe-mailのサブセットのおかげで、
リッチなメールコンテンツを使えなくしたのも、確かドコモさんではなかったでしょうか?

「世界共通で使える第三世代携帯が増えれば、海外も大きな市場になる。」
世界標準に背をそむけて、わざわざ独自のネットワークを開発しておいて、
今頃そんなこと言われてもねぇ…。
少なくとも、過去の失敗は失敗として認めてもらわないと、素直にはうなずけないですよね。
そして、そこまで言うなら、すべてのFOMAを海外でシームレスに使えるようにすべきでしょう。
FOMAカードを差し替えて…なんていうのは、世界共通とは言いません。

もう突っ込みどころが多すぎて書ききれないので、ポータビリティ篇は、後で書きます。

ということで、ポータビリティについてのコメントに追記(13時12分)

「危機感はある。」
そりゃありありでしょう。たいていの試算では、
ポータビリティー後はau激増ドコモ激減と言われてますからね。
自分が社長のときに業績悪化なんて、悪夢でしょうね。

「携帯市場が伸びていたときは事業者主導の感があったが、
時代は変わり、顧客の好みも多様化している。」
他人事のようにおっしゃっていますが、
独占事業をいいことに、事業者の都合を押し付けてきたのが、
競争相手の出現で、消費者側に選択権が出来た、という当たり前の話ですよね。
だから競争しなさいといってるんですがね。

「(デザインを重視した)端末や、料金の見直し、ネットワーク投資の前倒しなど
顧客ニーズに合わせて積極的に取り組んでいく。」
簡単に出来るんですか?
じゃ、なぜ今までは、やっていなかったんですか?
顧客ニーズに合わせるなんて、サービス業の初歩も初歩。
出来てないほうがおかしいのに、これが「対策」ですとはお笑いです。

「累計シェア(占有率)では五割以上を確保したい。」
日本企業ですねぇ…
ARPU(ユーザー1人あたりの収益平均)の低いユーザを抱えていては、
いくらシェアが大きくても、事業としてはダメダメでしょう。
国内事業である以上、パイの大きさは有限なんですから、
シェアをとるより、ARPUを上げることの方が重要ではないのですか?
確保しなきゃいけないのは利益。シェアじゃありませんよw
あ、それとも、また独占して、料金上げて儲けようってことですか?

とっくにやってなきゃいけないことを、
今からあわてて「やります」と言われても、ねぇ。
お役所感覚で、「使わせてやる体質」が抜けてないんでしょうね。
ドコモの経営ってのは、こんな調子でもできるんですか。

>ドコモの広報さん
トップ自らがインタビュー受けるときは、
自分のトップがちゃんと話せる人かどうか、よく考えないと、
今回のようにバカ丸出しになっちゃいますよ。
台本書いといてあげなきゃ、ダメじゃないですか。

あ、忘れてた。失礼失礼
「iモードは株式会社NTTドコモの登録商標です。」
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