2405FPW 1ヶ月使ってみてのレビュー

以前に書いた
「2405FPW ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━ｯ!!」
というエントリのアクセスが異常に伸びております。
アップ後1ヶ月たっていますし、コメントもTBも付いていないエントリなので、
どうやらGoogle経由のアクセスと思われます。

せっかく情報を求めて見に来ていただいているようなので、
1ヶ月使ってみてのレビューを書いておきます。

＜注意＞
このレビューは個人的な感想であり、内容の信頼性についてはまったく保証いたしません。
情報はご自分の責任で判断して、自己責任でご利用ください。

ほぼ1ヶ月前に購入したDELLの2405FPWですが、
現状、ハイビジョンテレビとしての使用が８、PCモニタとしての使用が２ぐらいです。

１．画像の乱れ
一番気になるのは、他の方のblogでも書かれているように、
コンポーネント入力時に、白100%の画像が乱れることです。
一瞬～数秒の間、同期が乱れたり、完全にブラックアウトしてしまいます。
おそらく、ADコンバータのセッティングか、回路設計そのもののミスで、
映像信号のレベルオーバーに対して、
十分なヘッドルーム（余裕）が取られていないのが原因だと思います。

２．不正なアスペクト比
それと、私はDV-HRD20を1125i固定出力で使用しているので実害はあまり無いのですが
ピクセル1:1やアスペクト比保持で使用しても、
D1・D2相当のコンポーネント入力が720×480ピクセルで表示されてしまいます。
つまり、10%ほど横に伸びた状態で出力されてしまうのです。

何でも、「DVDは720×480ピクセルなので、これで良いのです。仕様です。」と
DELLは言っているようですが、そもそもコンポーネント出力はアナログの出力ですから、
ピクセルも何もありゃしません。
AD変換するチップの出力が720ピクセルになっているのでしょうが、
同時に、「720ピクセルでデジタイズするときは、ピクセル縦横比は0.9」
という規格も同時に決まっているのです。
テレビ技術のプロを舐めてもらっては困ります。

どちらも、現状ではDELLの対応が期待できないようなので、
対応ロットの出荷、もしくは後継機種のリリースを待って、
現状のモニタをクレーム交換させようと思っています。

「アナログVGAの他、デジタルDVI-D及びS-video 、コンポジット 、コンポーネント を装備しているのでAV機器も楽しめます 」
と商品説明で謳っている以上、おまけ機能とはいえ、ビデオ系の入力に欠陥があるのは、
完全にクレーム対象でしょう。

３．画像の引っかかり
上下共にパンする画や、テロップのロールが引っかかることがあります。
これはおそらく、インターレースをプログレッシブに変換するときのエラーだと思われます。
I-P変換チップのアルゴリズムの問題かもしれないので、
ファーム書き換え程度で治るかどうかは微妙です。

４．オーバーヒート？
完全に確認されていないのですが、オーバーヒートしやすいように思います。
２～３時間使用し続けると、コンポーネントの画面にビート状のノイズが出てくることがあります。
DVIやVGAではこの問題は発生しませんし、
筐体の裏から風を当てて冷やしてやると、このノイズは発生しないようなので、
アナログ信号をデジタイズするチップが熱に弱いのではないかと思われます。

追記しました（2006年1月）
さすがにアタマに来たのでDELLのサポートに連絡すると、
この症状はDELLでも確認しており、OEM元（おそらくサムスン）と原因を調査中とのことです。
現在発売されているロットでもこの症状は出ているそうなので、
コンポーネント入力を長時間使用する予定の方は慎重に検討なさることをオススメします。

私は内容の真偽に関して一切保証いたしません。
あくまでも情報のひとつとして、ご自分の判断での利用をお願いします。

また、本件は別に口外しないように言われたわけではありませんが、
DELLに真偽のほどを問い合わせるような行為はおやめください。


レビューと言うより、不具合一覧みたいになってしまいました…
こう書くと、2405FPWが超ダメダメモニタのようですが、
前に書いたように、PC用のモニタとしてはとても優秀です。
ビデオ系のメインモニタとして推薦できるかと言えば、ちょっとためらいがありますが、
おまけとして割り切れば、許せる範囲ではあると思います。

くどいようですが、テレビが見たいのか、大きなPC用モニタが欲しいのか、
よ～く考えてから買ってくださいね。